ディーゼル発電機を選ぶ際には、エンジンの種類やブランドに加え、冷却方法も考慮する必要があります。発電機にとって冷却は過熱を防ぐため、非常に重要です。
まず、使用用途の観点から見ると、空冷式ディーゼル発電機を搭載したエンジンは、ファンで空気をエンジンに送り込み、エンジンを冷却します。家庭用や家電負荷には空冷式発電機が推奨され、価格も手頃です。停電時でも、空冷式ディーゼル発電機は家庭用や小型家電に電力を供給できるため、理想的なバックアップシステムとなります。また、電気負荷がそれほど大きくない場合は、メイン発電機としても機能します。空冷式エンジンを搭載した発電機は、通常、小規模な作業負荷と短時間の稼働に使用されるため、非産業用または要求の厳しい作業環境には最適です。
一方、水冷式エンジンは、冷却のために密閉型ラジエーターシステムを備えています。水冷式エンジンは、高負荷または大容量の発電設備で使用される傾向があります。これは、高負荷時には、より高い出力を得るために大型のエンジンが必要となり、その大型エンジンから発生する熱を抑える必要があるためです。エンジンが大型になればなるほど、冷却に時間がかかります。水冷式ディーゼル発電設備の一般的な用途としては、ショッピングモール、レストラン、オフィスビル、工場などの産業施設、大規模プロジェクト、大型ビル、大規模用途などが挙げられます。
第二に、アフターサービスの観点から見ると、空冷式発電機セットのメンテナンスは容易です。水冷式エンジンの冷却プロセスはより複雑なため、発電機セットは必ず監視する必要があります。不凍液の量を確認するだけでなく、冷却水が適切に循環していることを確認する必要があり、配線や接続部、漏れの可能性も確認する必要があります。水冷式エンジンのメンテナンスはより頻繁に行う必要がありますが、水冷式エンジンの効率とパワーを考えると、その追加メンテナンスは価値があります。世界的に有名な水冷式ディーゼルエンジンには、パーキンス社製のものがあります。カミンズ, ドゥーツ、斗山、三菱iなどがあり、工業分野で広く使用されています。
投稿日時: 2022年1月25日